富士通はAIを活用して採算性を上げている
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第261号 2026/04/15 『富士通はAIを活用して採算性を上げている』
▼ まえがき
▼ (1)アンソロピック・ショック
▼ (2)決算資料から見えてくる実態
▼ (3)AIを活用して採算性が上がっている
▼ (4)3人月かかっていた開発が3~4時間で完了する
▼ (5)今後の株価
▼ (6)怖い話
▼ あとがき
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まえがき
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こんにちは。蒲生嘉達(がもうよしさと)です。
第258号からAIをテーマにしています。
下記のYouTube動画が面白かったです。
富士通の実際の決算資料から解き明かしているので・・・。
「【富士通 × ラピダス】TSMC vs 日本半導体製造の行方
AIで「SIerが消える」?決算書から見える2つの未来【元機関投資家が解説】
https://www.youtube.com/watch?v=8c9osSoKtFw」
今回はこの動画の内容を紹介します。
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(1)アンソロピック・ショック
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富士通の株価は2019年から2025年まで上がっていましたが、
2026年から下がっています。
その原因は「アンソロピック・ショック」です。
AIが既存のSaaSを駆逐するという懸念です。
参考記事
市場崩壊の背景:2026年2月の「アンソロピック・ショック」
https://fullstar.cloudcircus.jp/media/column/saas-is-dead#h2-0
AIによってSaaSのみならず、SIのビジネスのモデルも崩れるという懸念
によって、富士通を含むSIerの株が売られました。
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(2)決算資料から見えてくる実態
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株価は下がりましたが、決算を見ると富士通の業績は好調です。
【2026年3月第3四半期決算】
売上:対前年同期比1.8%増
営業利益:99.4%増
【第3四半期連結(9ヶ月分)損益計算書】
売上:昨年2兆4,080億→今年2兆4,518億
売上原価:昨年1兆6,332億→今年1兆5,987億
販管費:昨年6,551億→今年6,441億
営業利益:昨年1,058億→今年2,110億
売上が微増、売上原価と販管費が下がり、営業利益は爆増しています。
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(3)AIを活用して採算性が上がっている
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この好調の理由として、第3四半期決算短信説明資料では、
増収効果と採算性向上を挙げています。
増収効果は売上が増えたから利益も増えたということで、
注目すべきは採算性向上です。
粗利率が前年比+1.9%で、しかもこれが3年間続いているとのことです。
そして、その理由は次の二つです。
(a)開発プロセスの標準化による生産性向上
(b)生成AIの適用によるスピード向上、品質安定
・国内SE約3万人と協力会社に、生成AIツールChat AI for Project等の利用環境を提供済
・海外36ヶ国へも開始利用環境を提供開始
・国内PJの内、生成AIを利用:2Q末3割→3Q末6割
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(4)3人月かかっていた開発が3~4時間で完了する
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動画では、第3四半期決算短信説明会の議事録でのCFOの発言を紹介していました。
「現在は地道に裾野を広くして工程を深くする活動に取り組んでいますが、
並行して、より革新的な活用にもチャレンジしています。
一部の業種や領域で、設計、コーディング、テスト、適用、運用まで、
全工程をAIで自動化する試みです。
2024年度の300件ほどのプロジェクトで検証を進めており、
実際に全工程でAIを適用してうまくいっているケースも出てきています。
最善のケースでは、従来3人月かかっていた開発が3~4時間で完了するなど、
生産性が100倍近くに向上する結果も出ています。」
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(5)今後の株価
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動画では次の二つのスピードによって今後の株価は決まると結論付けています。
・AIを使って生産性が上がるポジティブインパクト
・SIのビジネスのモデルも崩れるネガティブインパクト
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(6)怖い話
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富士通は2026年4月入社以降、新卒採用を止めました。
これもAIの活用と関連すると、動画で説明されていました。
つまり、
・今までは新卒を採ってトレーニングして、現場に出して経験積ませた。
・しかし、最先端のプロジェクトをAI含めて知見を貯めれば、
それを次のプロジェクトに適用さることができる。
・ちゃんとプロンプトが書けてシステム全体をデザインできる人がいれば、
新卒育てる工程を全部カットできる。
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あとがき
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